検査部では臨床検査技師という大学や専門学校で臨床検査技師の養成課程を修め、国家試験に合格している者が働いています。
主な業務は心電図や超音波検査を中心とし直接患者さまを対象に行う生理機能検査と
患者さまから採取した血液、尿などを調べる検体検査に大きく2種類に分類されます。
どちらも医師が患者さまの病気を診察し、治療の方針を決める際の情報となるため、迅速かつ正確な検査を行うとともに、丁寧に対応することを心がけています。
当センター臨床検査技師の主な業務
超音波を体内にあてると、組成の違う部分ではそれぞれ速さの違う反射が返ってきます。この反射波を体表面でとらえ、体内の様子を画像化するのが超音波検査(エコー診断)です。
臓器の形態や腫瘍などの病変、血流の様子などを画像化してみることができます。
心臓、腎臓、頸動脈、末梢血管などが撮影可能です。
この検査は、患者様への苦痛はなく、非侵襲的に行うことのでき妊娠中の方から高齢者まで安心して受けることができる検査です。
心臓超音波検査
胸の体表面から専用の機器で超音波をあてて行う検査です。頸動脈超音波検査
頸動脈(首の血管)は全身の動脈硬化の程度を表す指標の一つとなります。プラークや血栓の有無やその程度、血液の流れ方などを観察して狭窄病変の有無を評価することが出来ます。腎動脈超音波検査
お腹から超音波をあてて行う検査です。腎血管性高血圧にみられる腎動脈狭窄の有無やその程度、慢性腎不全にみられる腎機能障害の程度、さらには腎動静脈瘻の有無を評価することが出来ます。末梢血管超音波検査
下肢の動静脈血管を観察し血管の狭窄、血栓、下肢静脈瘤の有無などを評価することが出来ます。心電図検査では心臓のリズムの異常(不整脈)の有無やその種類、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)、心肥大の有無などを評価することができます。循環器診療においては最も重要で不可欠な検査法のひとつです。
運動負荷心電図検査
(マスタ―2段階試験、トレッドミル)
ホルター心電図検査
(24時間心電図検査)
血圧脈波測定(ABI)検査
両腕・両足の血圧を計測し、アテローム性動脈硬化による下肢動脈の狭窄・閉塞の有無や、血管のしなやかさを評価します。閉塞性動脈硬化症(ASO)のスクリーニング(早期発見)、および術後のフォロー時に検査を行います。睡眠中のいびきや呼吸状態、酸素飽和度(SpO2)を調べることでき、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の有無を判別します。
終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)
眠っている間の睡眠と呼吸状態を調べる検査です。睡眠中の検査の為、入院の必要がありますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断をする上でとても大切な検査です。パルスオキシメーター検査
プローブを指先に付けて、非侵襲的に脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を調べる検査です。簡易PSG検査
睡眠時のいびきや鼻口気流、呼吸状態を記録し睡眠時無呼吸症候群の有無を調べる検査です。肺機能検査
専用の筒に向かって息を吸ったり吐いたりし肺の状態を調べる検査です。患者様の腕から血液を採血します。
病気になると血液に運搬されるものの量や質、免疫関連タンパク質の量に変化が生じます、血中のそれぞれの酵素やタンパク質を測定することで身体の健康状態のチェックをすることができるのです。
尿検査では試験紙を用いて、ウロビリノゲン、潜血、ビリルビン、ケトン体、糖、蛋白、pH、比重、亜硝酸塩、白血球を調べることができます。 また、顕微鏡で細菌感染や血尿の有無などをもっと細かく調べる尿沈渣という検査を行います。